【モビルスーツ解説② ギャンとは?】ー あれは、いいものだ。
ギャンのモビルスーツ解説です。
今回はガンダム界のフェンシング担当MS ギャンを3つのテーマに分けて解説していきます。
僕のブログではHGUC 1/144 ギャンを制作しました。
これからも作った機体には解説記事を書いていきます。
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【目次】
ギャンとは何ぞや…?
あれ、僕のブログ、ジオンしか扱ってない気が・・・
まあ、それは置いときましょう。
一年戦争の中、1機(諸説あり)しか作られていないレア機体。
ちなみにゾックは3機なのでより希少です。
白兵戦に特化した機体ですが、
その代わりに中・遠距離戦闘は苦手です。
➀ 基本スペック・武装
◆基本スペック◆
高さ 19.9m、本体重量 52.7tです。
ガンダム(RX-78)よりも少しだけ大きいですね。
主力武装はビーム・サーベル。
近接戦闘で最大限の能力を発揮しフェンシングスタイルで戦います。
フェンシングスタイルです。
◆武装◆
・ビーム・サーベル
→公国軍初のビーム・サーベルです。フェンシングスタイル。
・ミサイル・シールド(いわゆるギャン盾です)
→ハイド・ボンブとニードル・ミサイルを内装する円形の専用シールドです。
・・・以上。少なっ!
ミサイル・シールドで敵を牽制しながらフェンシングスタイルに持ち込みます。
重火器を使用できないので中・長距離での戦闘は絶望的です。
てか、ミサイル・シールドって。
一発でも被弾したら誘爆しちゃいそうじゃないですか?
大丈夫なのでしょうか・・・?
あ、大丈夫そうでした。
➁ 大人の事情で誕生。
ジオン軍で「第二期主力MS開発計画」が始動し、 兵器製造をしていた各社の開発競争となりました。
つまるところコンペになったんですね。
そのコンペにツィマッド社から提案されたのがギャンです。
結果として、汎用性に優れたゲルググが採用されることに。
ギャンは日の目を浴びることはなく、次期量産機はゲルググになりました。
めでたしめでたし。
・・・ですが、このコンペ。
実は出来レースだったのでは、と言われているのです。
ゲルググを量産機として決定させるために仕組まれたレースということです。
というのも、ツィマッド社はゲルググの開発にも関わっていました。
ツィマッド社としてはどちらが勝っても美味しい話になるのです。
ギャンはかなり汎用性に乏しい機体なので、それを推すこと自体がそもそも違和感たっぷりですよね。
白兵戦には強いですが、中・長距離での戦闘は大の苦手。
対戦艦での戦いができず量産機には全然向かないのです。
・開発元がゲルググにも参画していた。
・量産機に向かないコンセプトで製造。
この2つを根拠として出来レース説が生まれました。
ゲルググを引き立てるための比較対象として置かれた機体がギャンなのです。
近接型MSの限界を訴える為に生まれて来た機体とは・・・
うーん、完全に当て馬だ。
大人の事情はもう一つあります。
当時、ガンダム放送時のテレビ視聴率が悪かったそうです。
その頃のロボットアニメは毎回違う敵が登場するものが主流。
ガンダムみたいに「ザクしか出て来んやん」ってアニメは邪道でした。
テレビ局の担当者から「何か新しいの出してよ」と言われて、
捻り出して登場させたのがギャン・・・だそうです。
結局、視聴率は取れたんかな。
知らんけど。
余談ですが、劇場版ではギャンのシーンは全カットでした。
登場機会も少ないとは・・・まさに希少なMSですね。
➂ 「あれは、いいものだ」マ・クベ
いえ、ギャンに対する台詞ではありません。
骨董品に対する台詞なんです。・・・なんやそれ。
ギャンの根強い人気には専属パイロット マ・クベの存在が大きいです。
マ・クベは骨董品収集を趣味とした文化人。
ザビ家の長女 キシリアの配下でジオンの突撃機動軍に所属しています。
どちらかといえば軍人というより政界人的な雰囲気をしてる気がします。
その独特なキャラと濡れたワカメのような髪型でファンを魅了しました。
シャアが助太刀を申し込れるもマ・クベはそれを拒否します。
彼曰く・・・
―シャアを図に乗らせないためには、ガンダムを倒さねばならんのだ。
んで、結局やられちゃいます。
素直に助けてって言えば良かったのに。
彼の死に際の台詞はあまりにも有名です。
―あの壺をキシリア様に届けてくれよ。あれは、いいものだ。
・・・なんやそれ。
まとめ
どこか切なさが漂う機体、それがギャンです。
そして、西洋騎士風デザインのニュアンスはジオングに引き継がれる・・・
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次回、水陸両用アジャバ 第12話 「ごつごつのゴッグ」
乞うご期待!